夢みる電脳メガネ

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誰もが皆『きせい』しつつされつつ生きている。寄生獣の生き方におもう。

寄生獣(1)

 

映画にアニメにと最近再び盛り上がってきている寄生獣界隈。

例にももれず最ブームに寄生獣がなつかしくなり

日販 コンビニ版コミックス「寄生獣」を全国で販売 | 日本出版販売株式会社

コンビニ版コミックス。がっつり読まさせていただきました。

普通に購入したら全10巻なわけで結構な値段がしますが815円+税金×3と比較的手にしやすい価格なので気に入った人は一気にそろえてしまえばいいでしょう。

寄生獣 寄の章 (講談社プラチナコミックス)

寄生獣 生の章 (講談社プラチナコミックス)

寄生獣 獣の章 (講談社プラチナコミックス)

まだコンビニに残っている場所も多いと思うのでコンビニへGOです!

 

全10巻に込められる想いは陳腐な長期連載モノよりよほど凝縮されている

最近の傾向としておもしろい漫画が超長期化されてもどかしい想いをする事もしばしば。大好きな漫画が少しでも長く描かれてストーリーを追い続けられるのも確かに良い。だが、時代を超えても色褪せることなく生き続ける作品もたくさんある。その一つに寄生獣をあげさせていただきたい。

 

寄生獣。何度となく名作と言われた漫画であるがコンビニ版が発売されたことによって未見さんが手にすることもあると思います。

なぜに名作と言われるか。私は単純に思うのです。

 

広げた風呂敷をしっかり畳みつつ、地球に生きるもののすべてを10巻分にまとめていることがすごいんだと。

 

さらっと描かれたストーリーの一つが伏線として機能して行く瞬間瞬間が気持ちよく、そしてグッとくるんですよ。

 

なぜに寄生されるのか?どうして寄生されたのか?

 

寄生獣とはなんなのか?

 

人とはなんなのか?生きるとはなんなのか?

 

10代だから感じられる想い。

30代になったから感じる想い。

50代にならなかったらわからない想い。

 

生きた年輪を刻まれて、その時その時に気持ちに彩る景色に胸がつまります。

 

クライマックスに向かって進む中、点と点が線になり、全てがつながった瞬間に流れる涙に、私も目頭があつくなりました。

 

作中に描かれるように人の生き死になんて一瞬です。

果たせなくて無念になる想い。それを感じることなく終わりを告げる瞬間。他者のために生きる意味と意義。

 

 

とにかく無尽蔵に溢れ出る思いを噛み締めながらラストに繋がり作品は幕をとじます。

 

今の時代だからこそ感じられる寄生の意味。時代が変わってもかわることのない普遍性。

 

映画版アニメ版と漫画版と違うとのことで色んな意見もありますが、少なくとも漫画版の完成度は半端ないです。未読の人も、過去に読んだ方も、必ず新しい発見があります。師走のひとときに一冊いかがでしょう?

 

寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット

寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット