映画を観ながら刺さる瞬間ってありませんか?過去の自分に重ねてみたり衝撃的な瞬間だったり。私が特に刺さる瞬間は現実世界で起こっている事柄と作品中の伝えようとしている事柄がバシッとリンクしてしまったときです。作品の評価うんぬんにかかわらず記憶に残る映画に出会えると嬉しいものですね。
漂流するのも観察されるのも嫌なもんだよ
パッセンジャー
宇宙でたったふたりって嫌ですねぇ。喧嘩したらどうすんねんとか会話がまったく噛み合わなかったらどうにもならないじゃん。とかね。映画だからどうにかなるんだろうけれどもランダムに二人選ばれて一生過ごせってどっかの箱にぶん投げられたら…絶望。
モーガン
『モーガン プロトタイプ L-9』2017.3.22先行デジタル配信/2017.4.5ブルーレイ&DVDリリース
究極の人工生命体って言われたって究極だからこそ周りの状況からいろいろ察してしまって人生を楽しめそうにないし、そもそもが自分自身何なんだって悩み続けそうだし。作られたってことは緊急回避破壊装置みたいなのが脳内に埋め込まれていて爆発されそうだし考えてみただけで…絶望。
Amazon ビデオでセール価格で販売していたので数本まとめ借りしましてちょこっとずつ観始めています。
二作品とも未来のお話。よくあるっぽいストーリーで観たことある感もあったりなかったりしますが、冒頭でも話したように私自身のリアルな世界と映画の世界が妙にリンクした感じがして心にグサグサっときたわけです。
作品の内容に触らないようにして感じた想いを書いていきますがネタバレ的な感じもありますので観ていない人は戻ってください。
人生が反転する瞬間って本当にこわいもんだよ
私の世界のおはなしをします。
2017年は変化の年でして。その変化は自己が中心として起こったのではなくて他者からのアドバイスや忠告、俯瞰的な事実の積み重ねの結果起こった変化でした。
自分の今いる位置、立場、環境など自分自身で選択して生き続けてきました。他者があっての自己ですし他者と一緒に成功や失敗を繰り返して今を走っています。
その今が揺らぎました。それもその揺らぎがグラグラと揺らぎ続けて最終的にはグルンっと反転してしまったのです。
- 私が観ていたものは野菜だと思っていたらストーブだった
- 水を汲んでいたと思ったらこんにゃくだった
- 愛情深く育ててきたペットが実は実在していなかった
- 旧友ははじめから居なかった
一瞬の反転を体験すると体が落ちます。本当に落ちていくのです。今までの人生はなんだったんだろうか?なんのために信念を曲げずにやってきたのか?使命感とは?熱意や情熱とは?一生をかけるものって存在したのだろうか?
などなど考え続けました。
生きていて妙な違和感ってありません?でもその違和感は確信のないものであったりすると過去の経験や体験から来るバイアスで違和感を違和感でないものとして処理して平穏を取り戻そうとします。だってそれを認めてしまったら次の違和感が連鎖して、気がつくと雪だるまのように巨大になってしまいますから。感情としてリスク回避を選びます。が、そこに罠がまっていたりするんですよね。
- 出来すぎた偶然
- 妙なストーリー
- トントン拍子すぎる展開
本当にそれって【本当の出来事】なんでしょうかね?
そして現実世界で起こっている私の反転と、作中に出てくるキャラクターの反転がガチッとハマった時に他人事のようには思えなくなりました。
反転の先にあるものはなんなのか?と考えて生きる毎日
反転の原因を考えます。映画作品における反転の原因と私自身に起こっている反転の原因もひっくるめまして脳内でいろいろこねくり回します。
- 作られた運命
- 運命っぽくかたどられたストーリー
- 生そのものが造られたモノ
言葉にすると映画っぽいですが、同時に現実世界でも起こっているのですよね。
それに気が付かされた時に自身はどう振る舞って毎日を生きるのか?今がつくられた世界であっても自身のストーリーとして生きていくことができるのか?
映画ではオチを作るまでで完成です。が、現実世界では死ぬまで。そして死んでもなお世界は回り他者に影響を与え続けます。
パッセンジャー内の現実で第3幕が起こらなかったら?
モーガンの世界で致命的なエラーが起こることなく世界が回り続けていたら?
作品内の世界のifに想いを馳せて思考を促させられる作品は良いと思います。少なくとも今の私にとっては良い刺激になりましたね。
私自身のストーリーで反転後の世界を解釈したらば反転前の世界に引きずり込まれないようにする。引っ張られてダークサイドに飲み込まれないように注意する。バイアスに脳が麻痺しないようにする。などなど考えさせられました。正解のないのが正解なんでしょうが…もう否応なしに語らせてくれますよホント…
万人向けではないし乗れない人もいると思うけれども伝えたい事はわかる映画です
私はわたしなりの目線で楽しみました。楽しんだってのが娯楽的な要素のみではなかったわけですが、思考が促された結果として現実世界の幾つかの窮地で使う機会があれば良いなと思いますね。
スペースシップでの漂流なんてありあえないかもですが漂流することってありますよね。できれば体験なんかしたくはないですが。
2017年下半期から明確な歪が見え始めて、ここ一ヶ月くらいで反転が完了しました。数十年がひっくり返ってしまってとてつもなく嫌な思いですが、そのおかげでみえる世界もありました。
他者の想いも配慮しながらも自分自身のやりたいことをもっと全力でやっていく。言葉にしたらその言葉を現実にしていく。現実をさらに先の世界にスライドさせていく。躊躇せず、失敗を恐れることなく挑戦と失敗を繰り返す。成功や机上の空論で満足することなく足を一歩一歩踏み続ける。
反転後はリスタート。また歩みだしたら良い。映画は2時間で完結だけれども僕らの世界は終わらない。すでに2017年下半期で挑戦のスタートをいくつもはじめています。どれが実りどれが終わるのか。全部終わって終了してしまうかもしれないのですが、一度きりの人生ですから。次の一瞬で死んでしまうかもしれないと思って今の瞬間瞬間を一生懸命に生きるつもりです。
ではまた!