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己の正義や信念、利他的行動に疑問を感じた時読んでみたら良いと思う【良心をもたない人たち】他者を知り自己を見つめ直すために必要な一冊

2017年。去年は世界がひっくり返った年で気持ちを整理するのに大変苦しんだ一年だった。長年疑問に感じていた身近な他者との付き合い。疑惑や疑念を心の中に持ったままで付き合い続ける友人としての距離感にまったく納得のいかないままで過ごした数十年。何度も裏切られても、それには理由があったはずだ。悪いのは自分のせいである。きっと違ったタイミングであれば異なる答えに行き着いていたはずだ。と、事象を自分なりに整理して納得を重ねてきた日々だった。が、その事象をまったく違う目線から捉えて複数の角度から検証した結果、疑惑や疑念は確信へと代わり長年の絆が絆としては成立していないという事に気がついたのだ。

 

違う目線を与えてくれた友人もまた被害者であった。そして被害者が複数人いるという事実も浮上し、信頼や付き合いの年数にあぐらをかいてバイアスを掛け続けると本質をいとも簡単に見失ってしまうものなのかと痛感する結果となった。些細な嘘や整合性の取れない事実、ウソのような本当のはなし。場合によっては演劇調にみせる姿など、冷静に考えるとおかしいと気がつくであろうたくさんのことが今になってはお笑いのように、喜劇のようにうつってみえる。私自身悩んで選んで選択肢してきた数々の過去の選択をすべて疑惑の人が原因である。というつもりは毛頭ない。ただ、絆であったり他者を信用する気持ちを利用し、私の目の届かない場所で同じ行為をして私欲を肥やす姿には我慢ならないものがある。

 

一方、現実的に考えて納得できない部分が多々ある。それは複数の角度から検証したらば簡単にわかられてしまうような嘘や誇張表現を何故にこうも簡単に言葉にしてしまうのか。

わざわざ整合性の取れない会話を他者に伝えるメリットがない。ゆえに彼は見栄や誇張表現があるにしても本質的な部分において嘘をついていない。とコチラ側で勝手に忖度をしてきたわけだ。納得できない事象をずっと抱えていると疲れる。他に考えなくてはならない事もたくさんあるなかでメモリーすべてをそちら側に使わせるわけにもいかず流してきた部分もあった。そして流してきた部分が嘘を助長させて呼吸するように嘘をつく人物にさせてしまったのか?事実は小説より奇なりとはいったもので奇妙な連続が今も続いている。一つ違うのは彼の嘘が可視化され、いらない詮索や予想、忖度をしなくても良くなって冷静に対応出来るようになったことだ。

 

深まる彼の虚言癖の謎。どうしてもカウンターとなる知識が必要だった。納得が私の人生には必要だからである。そして本当にたまたま目についた一冊が私に納得をあたえてくれたのである。本書には疑問疑惑に関するアンサーがすべて書き記してあった。

 

良心をもたない人たち (草思社文庫)

良心をもたない人たち (草思社文庫)

 

 10代にカウンセラーを目指したこともあった。自己と他者との距離感に悩み対人用の知識も深めた。悩みを聞く機会多かった私は独学で臨床心理の本を読んだり、催眠療法の本を読んだりした。読み進める内に専門の勉強もしていないのに心を読むような知識を得てフェアじゃないのでは?と勝手に自己嫌悪に陥り読むのをキッパリとやめてしまった。それでも他者のために出来ることはないかと自己を顧みずに頑張ってきた。生活の面倒もみたり介護もその一つだった。だが残念ながら心が晴れることはなかった。残るのはいつも虚しい気持ちだった。

  • 整合性の取れない事実を表情を変えずにはなす
  • 意味のない見栄
  • 無責任な言動や行動と振り回される周囲の人物
  • 突然あらわれる感情的な行動
  • 詐欺行為をしてもまったく悪びれない姿

上記の事をみて「そんなやつと長い間友人やっているなよ!?」と感じる人もいるだろうが本当に不思議なのだがおかしな魅力があるのだ。からくりがわかってしまった現在、彼に対して特別な思いもなくなったのだが。

本書は明らかにおかしいのだが疑惑を確信に変えられなくて長年モヤッとした気持ちを持っている人全員に読んで欲しい。情をいだきやすい人は特に。感受性が豊かな人は狙い撃ちされていると思っても差し支えない。すべての人を良心を持たない人として疑えというつもりは毛頭ない。問題は現実に良心を持たない人と対峙する場合にカウンターとなる知識がないと自分自身の良心に食い殺されちまうってことだ。この自滅は本当に悪手であって困る。場合によっては長い期間現状にとらわれて気がついたときには長い時間を消費してしまうからだ。

 

良心をもたない人に対する対策も教えてくれる本書だが、最後には良心を持つ意味も書かれていて安心した気持ちになる。すべての善行や良心がプラスの方向に向かっていき己を幸せにするとは限らない。それでも心にある良き心に従って前に進むことは間違いではないんだと伝えてくるれる事にホッとした。というかそうじゃあないとやってらんないよって。

 

一冊ささっと読める分量じゃないので一気読みは厳しくはあるが、不可解な言い訳や付き合いに心をすり減らしている人には読んで後悔しない一冊となっている。私は週末休み返上で一気読みしメモ帳が真っ黒になった。最近Kindleで購入する本は当たりばかりで本当に嬉しい。知識を無駄にせず多方面で利用できたらと思う。

 

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