今年も角館のお祭りがはじまりました。
昨年の事故を乗り越えて今年は素敵なお祭りに出来るのか?
全員のおもいが結果に繋がる年になりそうですね。
本日は2日目です。私といえば…最終日に参加予定です!
最近は地元秋田県内の記事が多い私ですがお暇ならばお付き合いください
私が前に更新していたブログ秋田市向上委員会(仮)は現在休止中。
しかし私と関わりの深いお祭りですから気が付いたら紹介したくなります。
簡単にいえば山車と山車がぶつかり合うお祭りです。
ネット環境やネットを利用した広報活動にめっきり弱かった秋田ですが、最近は力を入れるようになったようで
初日の様子やおまつりの簡単な説明、写真なども多めに掲載されるようになりました。
毎年9月7、8、9日に行われる角館のお祭りのはじまりは、今から400年ほど前です。地域の繁栄や商売繁盛、家族の無病息災などを祈願するもので、神明社(9月7、8日)と薬師堂(9月8、9日)の祭りが一緒になったものです。
この祭りには、各丁内から武者人形や歌舞伎人形をのせた16台の曳山(ひきやま)が曳き廻されます。7日には曳山が神明社へ参拝に向かい、8日には武家屋敷通りを抜けて佐竹北家当主への上覧に向かいます。8日と最終日の9日には薬師堂に上がります。
18台の曳山には、笛、大太鼓、小太鼓、鼓、摺り鉦、三味線等により「お山囃子」(おやまばやし)を奏する人たちが乗り終始囃し、秋田おばこたちが艶やかに手踊りを披露します。若者たちは、神明社・薬師堂への参拝、佐竹北家への上覧等を目的としながら山車(やま)を曳き廻します。
やまぶっつけは曳山の進行との関連で行われます。相手の曳山と話し合うことを「交渉」といいますが参拝等を終え進行の目的がなくなりますと進行の優先権がなくなるので交渉しても決裂してしまいます。実力で通ることになるため「やまぶっつけ」の場面になります。この時は祭りのクライマックスにふさわしく曳き手もお囃子も最高潮に達します。
まぁ、正直なところ…
初めて見に来た人はめっちゃ興奮します!!!!!
が、それと同時にお祭りの意味がわかりません!!!!!!!
で、昔から参加している私たちも意味がわかりません!!!!!!!
以上!!!!!!!!
伝統を大事にする気持ちはとても重要なのだが観光を意識するならば観光客をもっと大事にするべき
終わらせてしまってはもともこもないので少し説明させてください。
こんな感じのまつりです。
上の動画は本番と言われる最終日に本気でぶつかりあい山車を上げては乗っかったり動かしたりする状態。
下の動画では観光用のイベントでごっつんこごっつんことやって終わりです。
一番盛り上がるのは最終日で実際に山車がぶつかり合っておこなわれる行為は興奮以外の言葉はいらないのです。
が、
いつぶつかり合うのかはまったくアナウンスされません。
子供の頃からずっと参加している私でもさっぱりわかりません。
交渉と言われる道の譲り合いが決裂した時にぶつかり合いが発生しますが、発生のタイミングは山車に付いている人ですらわかりません。すぐなのかもしれないし、向い合ってから1時間くらいなのかもしれないし…
山車と山車が向かい合っていて、その間に人が座って交渉がおこなわれますが、おこなわれている内容もさっぱりわかりません。
私は祭りが大好きです。
でも、これはいただけない。伝統だ!と押し切られてもやっぱり納得出来ない。
だって、観光客のリピートが発生しにくいから。
事実、私の友達は数十人単位で呼び込んでいまして、現場の興奮や祭りの盛り上がりも十分に体感してもらいました。が、来年再来年と次に続くかと言われたら…
正直なところ、難しいです。
冷静になると「確かにあの瞬間は盛り上がるし、祭り自体は楽しいのだけれどぶつかるまでのプロセスが不明で」など一定の理解はしてくれているものの、次に続かない観光客が続出しているのです。
現場の人のはなしもききました。
改善策や、改革はおこなわれたらしいのですが、保守派に守りを固められてスムーズに改革がおこなえない。というものでした。
ウェブ上の広報活動や動画配信をみるに改善の後もしっかりみられますが、お祭りの魅せ方は一向に改善される気配がない。
これでは内輪のまつりだ。身内で楽しめたらそれでいいッて感じのまつりだ。と言われても反論できないでしょう。
そんな中で起きた去年の事故。問題の根は深い
大きなニュースになった昨年の事故。
まず勘違いしてほしくないのは角館のお祭りはけんか祭りではない!ということです。
なんでもありの祭りなんてただの無法地帯。そんなの祭りなんかじゃあないです。
でも、近年の人手不足と同時に、祭りのルールを知らないでひたすらぶつかりたいだけの初心者勢が山車を支配する。そんな状況があったのではないでしょうか?
近年は祭りを盛り上げようと故意に交渉を決裂させて「やまぶっつけ」に持ち込む例が出ている。さらに昨年の事故は、しきたりを無視して片方の曳山が一方的にぶつかっていったという目撃証言がある。
戸沢さんは「引き手が不足して帰省時や町外から応援に来る人が多くなり、伝統やしきたりを理解しない参加者が増えた」とみる。
祭りに精通した37人が見回り活動をする。危険行為があった場合は参加者に直接注意せず、しきたりに従い、各町内の運行責任者や張番に伝えて改善を促す。このほか、祭りのしきたりやルールを記載したガイドブックを約30年ぶりに復刻し、各町内に配布した。
祭り関係者の中には、伝統やしきたりを軽視し続ければ、祭りが衰退しかねないとの危機感が強い。
調べてみてわかるのは、危機感が薄い。そして危機感を持つ人がいても対策をしっかりとしてこなかった運営側の怠慢。それ以外にはないでしょう。
- 初心者が増えまくっている
- ルールのおいてけぼりが加速している
- 改善、改革がまったくなされていない
などなど実際に不満を口々にする人はここ数年ずっとみてきました。
でも、大きな事故が起こるまで手をうってこなかった。結果がこれです。
私は悲しいです。大好きだからこそ、悲しいのです。
- 参加者すべての人にルールを理解させる
- 伝統という傘を外して観光客にもっともっともっともっとわかりやすい祭りづくりを0ベースで考えなおす
- 祭りが衰退しかねないではなくて身内だけの祭りだと思われていることをもっともっともっと真摯に受け止める
本当に事故をかなしみ、悲しみから得られる教訓を活かして次に続けて欲しい。
SNSを覗いても批判的なコメントも少なくないです。これは考えようによっては期待のあらわれでもあると思うのです。
観光として広報活動しているのです。
伝統だから変更はできない。ついていけない観光客は無理に足を運ばせなくてもよい。なんて高慢な態度をとるのはやめて、激しく気高く、そして一度足を運ばせたのならば来年も必ず観光にきたい!!!と強く思わせられるようなお祭りづくりに期待しています。
不平不満は期待への裏返しです!これからも私は角館のお祭りを応援していきます
毎年ブログなどで微力ながら広報活動してきましたが、今年はさすがにしびれを切らして批判的なブログとなってしまいました。
が、私はこれからも参加しますし応援していくつもりです。
いろいろな人の不満の声や、改善ポイントがしっかりと運営サイドに届いて
- わかりやすい
- 毎年来たくなる
- 盛り上がって
- 興奮して来年を待ちきれない
そんなお祭りになっていってくれたのなら私は嬉しいです。
残念ながら2日目の天候は雨です。
明日は予報をガッツリ外して晴れて欲しいところです。
本日 18:30 - 21:00 放送予定
国指定重要無形民族文化財「角館祭りのやま行事」の模様を三夜連続で配信します。
角館祭りのやま行事(通称:角館のお祭り)は、毎年9月7日〜10日未明にかけて行われる、曳山の町内引廻しを中心としたお祭りです。秋田県仙北市の角館地域の鎮守である神明社と成就院薬師堂の2つのお祭りが城下町の町衆の間で融合し、曳山の通行優先権をかけた「やまぶつけ」がみられる勇壮なお祭りです。
お祭りの三日間は町全体が曳山の通行駆け引きの場となり、置き山を所定の場所に設け各丁内に張り番(祭り宿)を置いて渉外交渉に当たり、丁内の若者を主体にして曳山が曳きまわされ、そしてその上で囃子が演ぜられるなどの地域的特色が色濃い行事です。【配信予定スケジュール】
初日(9/7)20:00頃〜24:00頃:宵宮祭と神明社境内前の曳山参拝
中日(9/8)18:30頃〜21:00頃:観光やまぶつけ
本番(9/9)21:00頃〜24:00頃:本番やまぶつけ
※配信時間については曳山の運行状況などにより変更になる可能性があります。
生中継は18時30分からです。興味のある方はぜひ!ではまたねー。